2025.04.11
JA信州諏訪は3月28日、原村のほ場でブドウの定植現場視察会を開催しました。組合員・JA職員ら21人が参加。園地計画の重要性や必要な設備について確認し、ブドウの苗木の定植を実演しました。
この講習会は新しくブドウ栽培を始める人向けに年5回開催。今回は2025年度初めての現場視察会です。
この日の講師は、諏訪農業農村支援センターの盛次陽介技師が務めました。盛次技師はまず、定植の前に、ほ場のどこにブドウの苗木を何本植えるのかを考える「園地計画」を立てる重要性を説明。また、必要な設備として、ブドウの主枝を誘引したり雨よけ設備となったりする「棚」や、かん水設備、草刈り機、防除機などを挙げました。
苗木の定植については、ほ場に深さ50センチ、直径1.5メートルほど穴を掘り、深植えにしないことや、台木部分の半分(10センチ程度)は地上部に出すことなど実演を通じ確認しました。
盛次技師は「ブドウを栽培する上で、園地計画を立て、必要な設備を整えることはとても大切。困ったことがあればJAや支援センターに問合せてほしい」と呼びかけました。
参加者の諏訪市の男性は「ネットや本には諏訪地域に適した栽培方法がなかなか載っていない。この地域の特徴を理解して高品質のブドウを栽培したい」と話しました。
JAでは、新規就農や新規作付けを目指す人を対象に現地視察やセミナーを年間を通じて開催しています。
写真=実際にブドウの苗木を定植し、栽培管理の方法を伝えた視察会(長野県原村で)


