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諏訪地区農村女性団体連携会議と諏訪農業農村支援センターは2月7日、富士見町で第10回諏訪農ガールのつどいを開きました。2024年度、同センターが主催した「大豆栽培加工セミナー」を振り返って栽培・加工方法などを学び、茅野市産の大豆で味噌づくりを行う2部構成で行いました。参加した諏訪地域の農業・農村に関わる人たちで、国産大豆の活用推進を目指します。
諏訪農ガールのつどいは2013年から年1回この時期に開き、農業・食などテーマを設けて話し合いなどを行い、地域団体同士の交流を図っています。今年度は、国産大豆の栽培普及・活用がテーマ。男性の積極参加も促しました。
この日は、JA信州諏訪女性部員や職員、市町村農業委員など農業関係者ら54人が出席。第1部では、同センターの職員が、近年輸入大豆の価格が高騰し、国産需要が高まっているものの、諏訪地域の作付けは少ないことを説明。生産がさらに盛んになれば地元産大豆を使った製品など、地元企業との連携にもつながると提案しました。
「大豆栽培加工セミナー」では、茅野市のほ場で品種「ナカセンナリ」を栽培しました。収量は選別後219.6キロで、目標を大きく上回る豊作でした。地元の有限会社八ヶ岳農産に一部の加工を依頼。「諏訪農ガール納豆」ができあがりました。
当日、「諏訪農ガール納豆」300パックを、子ども食堂などを運営する「諏訪圏域子ども応援プラットフォーム」に寄贈しました。
第2部の味噌づくりは同セミナーで収穫した大豆を使い、「いきいき原村農業塾」のメンバーが講師となって行いました。参加者は皆で協力して、茹でた大豆を機械で潰し、煮汁と麹、塩を混ぜました。1人1キロずつ容器に入れて持ち帰りました。
講演会では、信州みそなどを製造・販売する有限会社丸井伊藤商店代表取締役の伊藤英一郎さんが味噌の歴史や作り方、同社の工場内のようすや販売商品などを紹介。いきいき原村農業塾の塾長の伊東麻紀さんが、農のある暮らしを広めるために行っている活動を伝えました。
JA女性部員は「子どもの頃に味噌づくりをしていたことを思い出し、懐かしい気持ちになった。茅野市で大豆栽培が広まり、今日の納豆のように加工品が販売されれば積極的に購入したい」と話しました。

写真=「諏訪農ガール納豆」の寄贈式や講演会を行った諏訪農ガールのつどい第1部(長野県富士見町で)

写真=茹でた大豆を機械で潰し、味噌づくりを行った諏訪農ガールのつどい第2部(長野県富士見町で)