JAが「信州ちの就農LABO」と初連携し活動 東京農業大学の学生と交流

2025.01.30

 JA信州諏訪営農部は1月28・29日、茅野市の若手生産者有志グループ「信州ちの就農LABO」が主催する東京農業大学の学生との交流会「Green Vision Camp ちの」に協力しました。同部営農企画課の柳澤輝佳課長と有賀治彦課長代理が出席し、諏訪地域の農業概況やJAの役割について説明しました。学生に関係者との交流、ほ場見学などを通して、地域農業の現状や課題を学び、次世代の農業を考えてもらいました。

 

 同グループは新規就農者を支援・育成するため、2024年6月に設立しました。今回の交流会は、メンバーで同大学卒業生の古川竜生さん(28)が、同11月に行われた学園祭で学生たちがつくる団体「Be Hype」と出会ったのがきっかけで実現した。「Be Hype」は農業に関心を持つ学生と農家をつなぐことを目的に結成。卒業後に就農を志す学生もいます。

 

 JAは同12月、同グループと初面会し、地域農業の発展に寄与するため協力し合うことで一致。実際に連携して活動するのは今回が初めてです。

 

 28日は、同グループメンバー、JA職員、行政関係者ら8人が出席。茅野市のJA玉川研修センターで「Be Hype」に所属する学生8人と懇談しました。

 

 JAは、消費者に「欲しい」と言ってもらえる農産物の栽培方法を生産者に指導していることを説明。諏訪地域は市場からも期待されている産地で、標高の高さを生かした高品質な農産物の出荷、大都市へのアクセスの良さが売りだとしました。

 

 29日は、メンバーのほ場や蓼科中央高原などを見学しました。古川さんは自身のパセリほ場で1年間の栽培の流れを説明しました。

 

 男子学生(19)は「実際に来てみないとわからないことがたくさんあった。農業を始めるには今がチャンスだと思った」と前向きに話しました。

 

 同グループの鈴木紘平代表は「一般的なイメージでなく、本当の農家を知ってほしいと思い、JAや行政にも協力してもらって企画した。学生の熱心さに感心した。今後も学生ならではの目線で地域農業への提案をしてもらい、できることは一緒に取組みたい」と期待を寄せました。

 

28日に行った関係者と学生の懇談会

自身のパセリほ場で学生に栽培の流れを説明する古川さん(左)