諏訪湖いちご園開園 小泉明生さん 最盛期に向け収量確保へ期待

2025.01.22

 諏訪市の「諏訪湖いちご園」で1月、今季のイチゴ狩りが始まりました。ハウス5棟(約75アール)で、糖度が高く、大人から子どもまで食べやすい「章姫」約4万株、酸味と甘みのバランスが良い「紅ほっぺ」他2品種合わせて約8千株を栽培。2月中旬から3月の最盛期に向け、着実に収量を確保し、多くの人に高品質なイチゴを届けたい考えです。

 

 同園は2002年1月に開園。2025年は小泉明生さん(48)ら従業員15人が在籍しています。こだわりは「安全でおいしいイチゴづくり」。化学肥料や農薬を減らし有機質を多く取り入れた土づくりを行っています。

 

 今季収穫分は、昨年8月下旬から9月上旬に定植し、11月下旬に初出荷しました。イチゴ狩りは1月1日から受け入れを開始。夏秋期の暑さで、同月16日現在、例年に比べて収量は少なめですが、品質は上々。今後の収量増に期待がかかります。順調にいけば、1株から1キロ分収穫できるため、6月末までに同園全体で約48トンの収穫が目標です。

 

 小泉さんは、早朝から全ハウスを見回り、店頭直売分や地元のJA夢マーケット店出品分などを収穫。日中は来園者を受け入れながら、栽培管理に努めています。最盛期は日の出前からハウス内をライトで照らして収穫。管内のA・コープ店や東京都の大田市場にも出荷するといいます。

 

 小泉さんは「大雪が降ってハウスに雪が被ってしまうと、生育に影響が出る。天候の良い日が続くこと願い、収量を増やしていければと思っている。諏訪湖いちご園では、諏訪地域の朝晩の寒暖差を生かし、真っ赤に色づいた甘いイチゴが食べられると地元の皆さんはもちろん、県外・海外の方から好評いただいている。今季もぜひ多くの人に食べに来てほしい」と話しています。

 

収穫間近のイチゴの生育を見守る小泉さん(長野県諏訪市で)