2024.11.12
諏訪市豊田上野地区の上野大根加工組合は11月11日、特産「上野大根」を使ったたくあん漬けに向け天日干しを始めました。組合に加入する8戸12人が作業収穫後の田んぼに作った特設の干場にダイコンを吊るし、秋の風物詩「大根すだれ」が完成しました。
同組合は今年、上野大根約1万1000本をたくあん漬けに加工する予定です。収穫したダイコンは加工所の機械で洗浄。手作業で一本ずつ井桁状に組んで吊るしました。1週間ほど干した後に漬け込み、翌年の2月下旬にたくあんができあがります。
同組合による上野大根のたくあん漬けは、30年ほど前に始まりました。同地区ダイコン生産者でつくる「上野大根組合」の有志が、販路を広げるため「上野大根加工組合」を設立。現在は品種登録されたF1品種「諏訪湖姫」を使用しています。先端が丸く歯ごたえがあるのが特徴で「信州の伝統野菜」にも認定されています。
同組合の笠原正夫組合長は「今年は天候の影響で栽培に苦慮したが、なんとかここまでたどり着いた。おいしいたくあん漬けにするので、多くの人に食べてもらいたい」と話しました。
写真=手作業で1本1本丁寧に上野大根を干す組合員(長野県諏訪市で)