JA信州諏訪営農部畜産課は5・6月、美ヶ原牧場に管内の牛を放牧しました。牛は職員の呼びかけに応えてゆっくりと牧場へ。仲間同士で寄り添い、牧草を食べるなど、のんびりと過ごしています。
ストレスがなく、心身ともに健康な牛を育てること、農家の経費・労力の削減を目的に毎年この時期に行っている事業。今年は酪農・畜産農家6戸からホルスタイン・黒毛和牛約50頭を放牧します。
美ヶ原牧場は標高約1900㍍に位置しています。山頂付近には300㌶以上の草原が広がっており、2024年度は妊娠中の牛、繁殖牛、若齢牛など約250頭が入牧する見込みです。
6月19日は、妊娠中のホルスタイン5頭を放牧。1頭ずつ計測を行い、寄生虫を駆除する医薬品を背線部に塗布し、入牧しました。今後は、7・8月に中間検査を行い、健康状態を確認。10月中旬頃に下牧する計画です。
名取隆秀課長代理は「放牧は、農家の負担軽減につながる大切な取組み。牛には健康で元気に過ごしてほしい」と話しています。
職員に誘導されて入牧する牛