2024.05.30
JA信州諏訪管内で5月15日、カーネーションの出荷が始まりました。長野県は夏秋期の生産量が全国1位で、諏訪地域は県内で1番の産地です。JA花き専門委員会カーネーション部会では、生産者54戸が100種類以上の品種を栽培。年間8万3900ケース(1ケース100本)の出荷をめざします。
同部会副部会長を務める下諏訪町の星野仁志さん(51)は2024年度、諏訪市のハウス2棟(12アール)で妻、パート従業員2人と協力し、12月下旬頃まで2回切りカーネーション8品種を栽培します。2023年度から年間通してアルストロメリアの出荷も始め、労働力を分散しながら、高品質な花きを届けています。
21日は早朝から作業を行い、同市のJAすわこ営農センター文出集荷所にピンクの「フレグランス」、黄の「キロ」、白の「スノードロップ」計20ケースを出荷しました。現在の出荷は12月上旬の定植分で、「12月から2月は暖冬で光熱費を抑えながら栽培管理できたが、3月は寒く、4月は寒暖差が大きいなど温度管理に苦労した期間もあった。その後は順調に生育し、発色の良い高品質なカーネーションに仕上がっている」(星野さん)と話します。
4月には同部会で大阪府の花き市場を訪問しました。
「信州諏訪はカーネーションの夏場の責任産地として、市場から期待されていることを感じた。色鮮やかでボリュームのあるカーネーションをたくさん出荷し、産地の役割を果たしていきたい」と決意を語ります。
「国産のきれいな花を届けたいという思いで日々栽培しているので、多くの人にぜひ手に取っていただければうれしく思う」と呼びかけています。
出荷を控えるカーネーションの生育を見守る星野さん