JA信州諏訪の各農機センター職員が2月9日、全農長野県本部が安曇野市のJA全農長野営農研修センターで開いた「共同購入コンバイン制作発表研修会」に参加しました。共同購入コンバインの概要を学び、実機確認を行いました。コンバインの購入を検討する管内の組合員への販売促進に役立てる考えです。
共同購入コンバインは、4条刈り51.5馬力で、無給油で6時間ほど作業できる43リットルの燃料タンクや機体を水平に保つ制御機能などを搭載します。型式はヤンマーアグリジャパン株式会社の「YH448AEJU」。全農が注文を取りまとめることで、現行の同クラス機種と比べて価格が抑えられています。
この日は、県内JAの農機担当者、JA全農長野担当者、ヤンマーアグリジャパン株式会社担当者ら70人が集まりました。
参加者はまず、コンバインの特徴や性能に関する動画を視聴。従来機よりも作業性、メンテナンス性が向上したことを確認しました。さらに同社担当者の説明を受けながら実機に触れ、装備を学んびました。
JAは現在、各農機センターの窓口でコンバインの注文受付を行っています。2027年5月までを予定。注文から出荷までは約4カ月を見込んでいます。
原村農機センターの植松光担当は「共同購入コンバインは必要な装備が揃っており、整備性が向上した。管内では購入を検討していただいている組合員がいるので、今日得た知識を持ち帰り、今後の購買に努めたい」と話しました。
共同購入は今回が第3弾となります。共同購入コンバインの開発は22年9月、全農が農機メーカー4社に要請。求める仕様については、7000人以上の農家へのアンケートや、日本農業法人協会、全国農協青年組織協議会(JA全青協)、全国農業青年クラブ連絡協議会の農家との協議を踏まえて決めました。昨年11月、3団体のメンバーと開発機を確認。要求内容を満たし、低価格だったヤンマーアグリジャパン製を選びました。
第1弾では大型トラクター(ヤンマーアグリ製)、第2弾では中型トラクター(クボタ製)を販売している。