未来を耕せ! 茅野市 鮎澤康彦さん(45) 直売所の高評価で就農決意! 多くの人に支えられ今がある

2025.02.20

 茅野市の鮎澤康彦さん(45)は今年就農8年目を迎えます。50アールの圃場でズッキーニやスナップエンドウ、ケイトウなどを栽培。鮎澤さん、妻の志乃さん、母の若栄さんの3人4脚で取り組んでいます。

 

 鮎澤さんは就農前、ガス石油販売業者で配送業務を担当していました。将来について考えていたところ、脱サラし就農した職場の先輩の楠健一さんから農業の魅力や面白さを教わりました。栽培品目についてもアドバイスを受け、育てやすいズッキーニを選択しました。2018年、岡谷市の自宅の圃場で勤務の傍ら栽培を始めました。JA組合員の若栄さんに「せっかく作るなら直売所に出してみたら」と提案され、直売所「夢マーケット田中線」への出品を開始しました。店舗職員から「とても好評だ」と伝えられ、やりがいと達成感を感じ就農を決意しました。

 

 翌年には会社を退職しました。農業とアルバイトを掛け持ちながら、ズッキーニを栽培し、直売所の出品と2000ケースのJA出荷をしました。その後、引退を考えていた茅野市の農家から農地50アールを借り受け、トラクターも買い替えて規模を拡大。本格的なスタートを切りました。7年目の2024年は、ズッキーニ10000ケース、スナップエンドウ120ケース、ケイトウ200ケースをJAに出荷しました。

 

 他にも自分に合った農産物を探していたところ、楠さんから「リンドウを一緒に始めないか」と誘われ、今年から挑戦します。「最初はなにもかも手探りだった。多くの先輩、知人、JA職員に支えられ経営が軌道に乗った。近々、マイホームが建つ。馬車馬のごとく働かないと」と冗談交じりに話しました。

 

 農業に励む鮎澤さんの趣味は20代で始めたバンドです。農閑期にスタジオを借りて練習。ギター、ボーカルを担当し年に2回ほどライブに出演しています。仲間と交流を深め、夏に向けて英気を養っています。

 

写真=スナップエンドウの成長を見守る鮎澤さん(長野県茅野市で)