「大豆栽培加工セミナー」にJA参画 諏訪地域での栽培・活用推進に繋げる

 JA信州諏訪管理部協同活動推進課は今年度、諏訪地域で初めて開く「大豆栽培加工セミナー」に参画します。6月24日、初回セミナーとして茅野市の約5アールのほ場で大豆を播種しました。主催の長野県諏訪農業農村支援センターの職員、共催の長野県農村生活マイスター諏訪支部員、JA男性組合員向け講座「弾男倶楽部」のメンバー、同課職員、農業関係者ら約30人が出席。近年需要が高まっている国産大豆の、諏訪地域での栽培・活用推進に繋げていきます。

 

 同支援センターによると農林水産省では現在、国産大豆生産を推進していますが諏訪地域での作付けは少ないといいます。そこで今回は、農業・農村に関わる女性が大豆の栽培・加工方法を学ぶことで、地域内での活用を推進することを目的に企画。今後は栽培管理を行い、10月下旬から11月上旬に収穫する予定。冬場に加工講習会として石鹸や味噌づくりを行います。

 

 ほ場は地元農家から借り受けたもの。5月に草刈り、6月上旬にトラクターによる耕起や施肥を行いました。

 

 この日は、安定多収で県内でも多くの人が生産する品種「ナカセンナリ」約5キロをほ場に播種。播種機2台を操作する人と手作業で播く人に分かれ、15センチ間隔で2粒ずつ播いて土に埋めました。1時間ほどで作業を終え、無事に生長するよう皆で願いました。

 

 同支部の小古間かずさ支部長は「大豆の加工は諏訪地域でも伝統的に行われているが、今回は大豆を自分で育てて加工する方法を学べる機会となる。これからの農作業に生かしてもらえればうれしい」と期待を寄せました。

 

 同課の菊池正士課長は「1年間のセミナーの参画を通じて取組みを広く発信し、将来的には諏訪地域の遊休農地の改善、栽培普及に繋がればと思う」と展望を語りました。

大豆を手作業で播種する参加者(長野県茅野市で)